会員の先生方が指導、指揮されている合唱団の普段練習や演奏会のリハーサルを見学させていただいています。
5月3日(祝)女声合唱団 園-joyの第3回定期演奏会とそれに向けての練習見学ツアー(4月20日)に行ってきました。
練習は土屋先生の丁寧な発声練習から始まり、定期演奏会と4月22日に出るお母さんコーラス大会の為の練習をしました。明るく爽やかな軽めの声という印象がありました。
定期演奏会の曲はまだ、音や歌詞に不安がある個所などを良く練習されていましたが、演奏会当日のリハーサルでは皆さん暗譜で全く不安を感じさせない所まで仕上がっていました。
リハーサルは、ステージ順に行っていきましたが、第2ステージ『メリー・ポピンズ』では動きもあり指揮者ピアニストも一緒に演技に参加するという、楽しみなステージを感じました。リハーサルでは私服だったのですが、演奏会になって、衣装がとても凝っていて、メイドさん、町の可愛い少女(?)、ロンドン警察、煙突そうじ屋さんなど、それぞれがどこで買ったのと思う位、見事に決まった衣装と小道具を揃えていました。最後の「タコをあげよう」のときに各自が持ったタコには自分の衣装とマッチしたデコレーションがされ、完璧な演出でした。
『今日もひとつ』のステージなどは丁寧に歌われていました。もっと深い声が聴こえてきても良い場面もあるのかなとも思いました。しかし、音程の不安な所などは全く無く、Let’s sing a
song!という副題通りの楽しい演奏会でした。
(担当 飛永悠佑輝)
12月26日(月)金沢公会堂にて「金沢少年少女合唱団」~第49回定期演奏会~合同ファミリーコンサートが開催され、その直前のリハーサルを福田美知子先生と私で見学させていただきました。
京浜急行金沢文庫駅から歩いて10分ほどで会場に到着。数年前にリニュアルされて座席数600人弱の立派なホールになりピアノはスタインウェイD274が入っています。
ステージではHarmonia Cross(ハルモニア・クロス)のリハーサルが始まりました。金沢少年少女の卒団生による男声合唱です。トップはなんとお一人です。若いしなやかな歌声で音楽が流れるように動いていきます。気負いなど全く見られません。平井先生の指先と音楽がつながっているようです。歌い直しも音取りなしでスッと進み、練習そのものがとてもスタイリッシュ。
続いて、こちらも卒団生による女声合唱団Chor Muse et Lys(コール・ミュゼリス)が加わって混声合唱。女声も空気に溶け込むような音色で心地よかったです。両団とも地方に住んでいる方もいて、月に一度の合わせが精一杯だったそうですが、そんなことを微塵も感じさせない演奏でした。
最後に金沢少年少女合唱団とその保護者の方々の女声合唱団まざーずが加わり全員合唱。袖から客席からバラバラとステージに集まり何かを囁きあったり手を振ったり、何とも自由な雰囲気でこれから数時間後に本番を迎える感じではありません。平井先生から「動いて歌う?やってみて?好きでいいよ。」のアドバイス?に思い思いに動いたりクラップをしたり・・こちらが心配になりましたが、美しいハーモニーが奏でられ、動きと共に音楽の推進力が増していきました。
なんて自然体なんだろう!今回の見学会で一番感じた点でした。「好きでいいよ」「いいんじゃない?」と肩の力を抜く言葉は笑顔と自信を持たせ、緊張しがちな直前リハーサルを効果的にする魔法でした。前日のTrinity(トゥリニティ)本番でのお疲れも見せない平井先生と50周年の歴史を刻んだ金沢少年少女合唱団の皆さまに感謝するとともに、さらなる発展を祈念いたします。
合唱団見学ツアー 担当 吉田千鶴子
7月24日(日)、七夕祭りの一貫として平塚市あげてのサポートの元、中村拓紀先生が指揮と音楽監督を務められた、第7会 ひらつか七夕コンサート〔星空のレジェンド〕ゲネプロを見学させて頂きました。
会場のひらしん平塚文化芸術ホールは駅から徒歩8分、3月にオープンしたばかりです。公園と併設されたその敷地の広さに、まず圧倒されました。大ホールは1200名収容。ホワイエを挟んだ多目的ホールは200名収容で仮設舞台のしつらえも可能。
今回はミュージカル仕立てで大人数ですので、大ホールでの開催です。
指定された時刻に楽屋口に伺うと、すでに独特の緊張感。児童の合唱やダンスには引率の方が気を配っていて、他の合唱団や違う分野のコラボの面白さを感じました。大ホールの客席に案内して頂くと、指揮/監督の中村先生が、職人のように確認作業に集中していらっしゃいました。合同練習を重ねて来たようで、大きなパーツを組み合わせて行くような雰囲気でした。
年齢層が広い事に加え、アマチュアとプロのソリストとの方向を擦り合わせて行く様子も、限られた時間の中で大変そうです。
ミュージカルのフィナーレ部分の迫力を堪能した後、3人のソリストのリハーサルも聴けました。ピアニストとの確認が主ですが、大ホールに一人の声を響き渡らせるコツがどこか、かぶり付きでジロジロ観察してしまいました。
今回はいつも指揮者クラブで後援しているコンサートとは趣向が少し違いましたが、舞台公演を作り上げる現場はやはり面白く、アドレナリンが上がります。刺激を受けるのは、良い経験でした。
引き続き、指揮者クラブでは今年度リハーサルや普段の練習風景など、見学会の設定を許して頂ける合唱団を募って参ります。スタッフが対応出来そうな日程でお声がけしておりますので、是非ご協力宜しくお願い致します!(担当 成勢裕子)
7月9日(土)、飛永悠佑揮先生が指揮をされている、Ensemble Now 第51回定期演奏会のリハーサルを見学させて頂きました。
会場は等々力駅から目の前の、玉川区民会館内の〔玉川せせらぎホール〕。 2021年1月に出来たばかりで、せせらぎとは駅の反対側から遊歩道が続く等々力渓谷から来ているのか、都内でも落ち着きを感じる世田谷区らしい雰囲気が漂います。
ホールは珍しく1階に位置して、388席が横に長く作ってあり、シンプルなデザインですが響きも纏まっているように感じました。
リハーサルは演奏会直前の最終チェックですから、ナーバスになり勝ちですが、飛永先生の音楽作りの特徴からか、柔らかく丁寧な積み重ねが印象的でした。それでも終了間際は注意もシビアになって行き、熱量がこちらにも伝わって、本番の成功を祈る応援団のような気持ちになりました。